中学受験、焦らず考えたい3つのポイント

中学受験、どうする?

最近、教室でも「中学受験はどうしたらよいか」というご相談をいただくことが増えています。
今回は、中学受験を考える際に知っておきたいポイントをまとめてお伝えします。

 

中学受験を迷われている方は、ぜひ早めにご相談ください。
私はいつも、「もし自分の子どもだったらどうするか」という視点で考えています。

 

中学受験をするかしないかを決めた後には、
お子さま一人ひとりに合った学習計画をご提案します。

公文で学習することで、
お子さまが損をしないよう、そして期待を上回る学力がつくように心がけています。


中学受験塾に行くタイミングについて

最近は、低学年のうちから中学受験塾に通うお子さんも増えています。
教室での生徒の様子から見ると、
「小3の2月以降に本格的に通塾する」という考え方も、一つの目安になると感じています。

もちろん、すでに低学年から塾に通いながら公文を続けている生徒もいます。
そのようなお子さんにとっても、基礎学力や楽しんで学ぶ力を大切にしながら進めることが何より大切です。


ポイント① 基礎学力をじっくり育てることが大切

低学年のうちは、「解き方のテクニック」を身につけるよりも、
“その土台となる力” をしっかり育てることが大切です。

中学入試では、限られた時間で多くの問題を解く必要があり、
「速く正確に計算する力(特に分数計算)」や「初見の文章をすばやく理解する力」が求められます。
これらはまさに、公文の学習で育てることができる力です。

 

公文の学習をPCにたとえるなら、
「高速で正確に処理できるCPUを手に入れるようなもの」。
高性能なCPUがあれば、どんなアプリもスムーズに動くように、
基礎をしっかり固めておくことで、その後の学びが格段にスムーズになります。

 

実際に、中学受験塾の先生から
「公文を続けてF教材までは終わらせておいてほしい」と言われた生徒もいます。
基礎を確実に身につけた方が、その後の伸びが大きいのです。


 ポイント② 中学受験のカリキュラムが本格的にスタートするのは小3の2月以降

中学受験のカリキュラムが本格的に始まるのは、小学3年生の2月から。
ちょうどその時期に、多くの塾で新学年のクラスが編成され、
「受験を目指す母集団」がそろいます。

 低学年のうちから塾に通っていたお子さまの中には、
優秀な生徒の増加に戸惑い、順位や偏差値の変化からモチベーションが下がってしまうケースも見られます。

 

中学受験では、学力の評価の基準として、順位や偏差値のような他の人との比較がものさしになります。
母集団がそろうことで、自分の立ち位置が分かりやすくなりますが、あまり長く競争的な環境に身を置くことは、お子さまにとって大きな負担になってしまうこともあります。 

だからこそ、そのようなものさしで測られる期間は、なるべく短くするのがよいと考えています。


ポイント③ “燃え尽き”を防ぐために

私自身、近くの公立中学の環境に少し不安があり、私立中学を受験しました。
(現在、近隣の公立中学校はとてもレベルが高く、大変良い環境ですのでご安心ください。)

入学後に印象的だったのは、
低学年のうちから中学受験塾で猛勉強していた同級生たちが、
中学に入ってから「もう勉強は疲れた」と言って伸び悩んでいた姿です。

小学生のうちに膨大な量を詰め込み、
中学入学と同時に“燃え尽きてしまう”ケースは少なくありません。
一方で、基礎をしっかり積み上げてから受験に臨んだ生徒は、
中学に入ってからも安定して伸び続けていました。

 

だからこそ、低学年のうちは、
“学ぶことを楽しむエネルギー”を蓄える時期にしたいと考えています。

 早くから頑張りすぎると、息切れしてしまうことがあるのです。


中学受験を決めたら

中学受験を決めたら、
ご家庭と相談しながら「いつまでにどの教材まで進むか」の目標を立て、学習計画をご提案します。
無理な引き止めは決してしません。

お子さまの学習状況をよく考えた上で、
中学受験に対応できる十分な基礎学力がついたところで、公文を卒業することをご提案します。

 

また、お子さまの進度・学習姿勢・ご家庭のサポート体制を見ながら、
お子さまに合いそうな中学受験塾もご紹介します。


お子さまには、たくさんの選択肢があります

中学受験を考える際には、
お子さまが長期間にわたる受験勉強を粘り強くやり切れるか、
ご家庭でどの程度サポートできるか、
そして中高一貫校に進学してどのような成果を期待しているかを、じっくり考えてみてください。

 

公文で基礎学力をしっかりと身につけてから中学受験塾に入り、難関中学校に進学した生徒もいます。
また、公文の私立中学紹介制度を利用し、本人に合った中学に進学した生徒もいます。
さらに、公立中学校で公文を続けながら第一志望の公立高校に進学した生徒、
第二志望の私立高校でトップクラスの成績を維持し、推薦で第一志望の大学に進学した生徒もいます。

 

お子さまには無限の可能性があり、その前に広がる道は一つではありません。
中学受験・高校受験・大学受験、その先にもたくさんの選択肢が広がっています。

いつでもお子さまが希望する道を進めるよう、
これからも全力でサポートしていきます。

 

心配なことや気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。