文章を正しく読み解く力を育てよう「シン読解力」

課題図書として読んだ一冊

この夏、私は課題図書として新井紀子先生の「シン読解力: 学力と人生を決めるもうひとつの読み方」を読みました。
この本は公文の先生の研修でも取り上げられていた本です。
「シン読解力」
とは、「教科書を読んで、なるほどと分かる力」もっと詳しく言うと「知識や情報を伝える文書を、自力で正しく読み解く力」のことです。この力は、子どもの学力だけでなく、大人になってからの仕事の遂行能力にも大きく影響するといわれています。

読書の重要性

新井先生は、「シン読解力」は単に読書をするだけでは身につかないとおっしゃっています。一方、「シン読解力」の土台作りには、読書が有効であるとも述べられています。

具体的には、幼児期には絵本の読み聞かせを行い、小学生になってからは、本の読み聞かせに加えて国語の教科書の音読をすることが、語彙の獲得に効果的だそうです。目安としては、小学3年生までに1万語の語彙量を身につけ、分からない言葉は辞書で調べられるようになることが望ましいとされています。

そのためにも、多くの本に触れることが欠かせない、と私は考えます。

「シン読解力」を身に付けるトレーニング

「シン読解力」を身に付けるための基本的なトレーニングは、音読と視写とされています。これは公文国語の学習方法と重なります。

  • AII教材:文章を読み、設問を理解し、解答を見つけて視写する

  • BI・BII教材:主語・述語・修飾語を学び、文の構造を理解する

  • CI・CII教材:助詞や文末表現に注目し、文章を正確に読み取る力を高める 

このように、公文の国語学習では、最初に音読と視写を行い、次に文の構造や文と文の関係を学ぶことで、文章を正しく理解する力を段階的に育てます
日々の学習を重ねることで、自然に「シン読解力」を身に付けることができます。
公文の国語学習に興味をお持ちの方は、ぜひ教室までお問い合わせください。