「ドラゴン桜2」から学ぶ、学習の大切なポイント

最近、『ドラゴン桜2』(全17巻)を読み返してみました。すでにご存じの方も多いかと思いますが、この物語は、偏差値50前後の高校生たちが東大合格を目指して奮闘するお話です。

 東大志望でなくても、作中に出てくる学習法や考え方には、勉強の本質がたくさん詰まっていて、私たちにも大いに参考になります。今回はその中でも、特に「これは大切だな!」と共感した2つのポイントをご紹介します。

 

 1.時間を意識した学習

 

物語の中では、高校3年生の主人公たちが「小学校2年生の計算」まで戻り、100問の足し算・引き算に挑戦します。目標は、3分以内に100点満点をとること。はじめはできなかったものの、時間を計って何度も繰り返すうちに、見事クリアできるようになります。

 計算のスピードと正確さは、その後の学習の土台になります。学校のテストや入試も、限られた時間内で問題を解き切る力が重要です。

 

 公文のプリントには、1枚を100点で仕上げるための目安となる時間「標準完成時間」が設定されています。ご家庭での宿題でも、この時間を意識して取り組むことが大切です。

 

 ぜひ、お子様の学習の様子をご覧になってみてください。

例えば、
・プリントに時間を記入していない
・学習中にお菓子や飲み物を口にしている、動画を見ている
・途中でぼんやりして手が止まっている
このような様子が見られる場合は、
「時間を計って集中してやってみようね」と、そっと声をかけてあげてください。その一言で、お子様の学習の質がぐんと高まります。

 

 2.「数の暗黙知」を身につける

 

「数の暗黙知」とは、くり上がり・くり下がりのある計算や九九などの基礎を、考えなくてもスムーズに使える感覚のことです。これが身についていると、後の学習が非常に楽になります。たとえば、一度自転車に乗れるようになれば、何年経っても乗り方を考えなくても体が覚えている、あの感覚です。

 

 公文式では、これらの計算を時間を計って繰り返し学習することで、自然と「数の暗黙知」として定着させることができます。

 もし今、お子様が「数の暗黙知」が身に付いていなくても大丈夫です。『ドラゴン桜』の高校生たちだって、小2の内容からやり直して力をつけていきました。公文でも、学年にとらわれず、その子に合ったレベルからしっかり取り組めるようになっています。

 

 ご家庭でも「時間を意識した学習」と「数の暗黙知を身につけること」を意識して、お子様の学習をサポートしてあげてください。継続は力なり。公文の学習が、お子様の大きな自信につながることを願っています!